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2015年2月の“お宝ほしいも”

基本を守って作ったいずみ干し芋は、薄切りにしても絶品です。
昔と違って干し芋は高級な嗜好品です。
それに合わせてタツマでもより美味しい干し芋を作る努力を続けています。
そのひとつが、今月の「いずみ薄切りほしいも」です。
ほしいも産地で一番作付けが多いサツマイモは玉豊(たまゆたか)です。
味も良いですが、安定した収穫量が見込めることも農家にとって安心だからです。
それに引き換えて“いずみ”は安定した収穫が見込めないことと、加工するのに一手間も二手間も掛かるので、作付けが増えないサツマイモです。
けれど、そのリスクを負って、なお手間隙かけても作りたくなる美味しさがあります。
平干し芋はもちろんのこと、丸干し芋でも角切り芋でも、四切り芋でも、厚切りにしても、基本を忠実に守ればとても高品質なほしいもができます。
基本とは、寒さで傷んでしまうことを怖れないで寒に当てて糖化させること。
ゆっくり2時間はかけて蒸かすこと。
皮むきを含めて丁寧な加工を心がけること。
そして、じっくりと天日干しすることです。
どれも地味な作業ですが終始一貫それを通せば、いずみは確実に美味しさでそれに応えてくれます。
いずみ薄切りほしいもは、今まで誰も作らなかった干し芋で、タツマでも初お目見えです。
いずみは、ただでさえ加工に手間が掛かる上に、薄くスライスすることで、スライスした芋を簾(すだれ)に並べるのがとても面倒になり、まず作る農家はいません。
しかし、紅はるか薄切りを作り、薄切り芋には今までにない美味しさがあることを発見したので、いずみでも必ず薄切り芋は高品質になる確信があって、作ることにしました。
もちろんこの薄切りほしいもも基本を忠実に守り作りました。
薄切りなので軽い食感ですが、適度なかみ応えがあるのがいずみの薄切り芋です。
そして薄切りでも口の中でいずみらしさと強い甘みは健在です。
薄切り芋も独特の味わいがある干し芋です。
干し芋に適している品種のサツマイモならば、品種によって厚さを調節すれば(6.5mm前後)、とても美味しい干し芋に仕上がります。
その中でもいずみ薄切りほしいもは、予想以上に上々の出来上がりになったのではないかと思っています。
2015年2月6日 株式会社タツマ 福井保久

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